萬福寺(まんぷくじ)は吉野本町5丁目にあり真言宗大覚寺派の寺院です。
萬福寺(まんぷくじ)は、徳島県徳島市吉野本町に位置する寺院です。新四国曼荼羅霊場の第77番札所で、阿波秩父観音霊場の29番札所となっています。山号は寶珠山。
万福寺には井原西鶴の「好色五人女」
の題材となった八百屋お七の霊を慰めるため相手の吉三が建立した金堂の「お七地蔵」があったことで有名で現在は再建されています。
また、境内には「庚午事変」の指導者として当寺で切腹した平瀬伊右衛門ら4名の石碑があります。庚午事変は明治3年に当時の藩政改革に不満を持った士族たちが蜂起した事件で、処分された士族達のうち平瀬氏ら4名が万福寺で切腹しました。これは日本刑法史上で最後の切腹刑とされています。