下助任町2丁目にある徳島藩主 蜂須賀家墓所興源寺墓所をご存じでしょうか。

助任小学校前の下助任通りにある助任緑地の看板から北に少し入ると「興源寺」の山門があります。この山門をくぐって左に進み右に曲がると、いきなり視界が開け広大な敷地に点在する墓石群が目に飛び込んできます。その墓石一つ一つの大きく立派なこと。

ここは、昔 徳島藩をおさめていた蜂須賀家の歴代当主をまつる墓所なのです。徳島市佐古にある万年山(まんねんやま)墓所には遺骨を興源寺には遺髪を納めるという両募制がとられたこともあり意外と知られていないのではないでしょうか。いずれも国指定史跡でありますが墓石の規模や大きさからいうと興源寺墓所の方が立派としか言いようがありません。

藩祖 蜂須賀家政からすべての藩主が一か所の平地にまつられ、それぞれ数メートルにおよぶ立派な花崗岩製の墓石が林立している様は圧巻!の一言です。(家祖 正勝の墓は徳島城内から移されたとされる拝み墓である)

墓石群を取り巻く周辺の一帯は徳島市により昭和60年に整備され、「助任緑地・蜂須賀家興源寺墓所として一般公開されています。奥まったところにある庭園には東屋があり、鯉の泳ぐ池がつくられ春には桜、初夏には菖蒲の花が咲き乱れるなど家族そろっての散策場所としては最適ですよ。
山門の付近には数台おける駐車場や緑地内には公衆トイレもあります。通りから見えない場所にありますので知らない方も多いと思いますのでぜひ一度ごらんください。

=奉納阿波踊り=
毎年、阿波踊りが始まる前日にいくつかの連が阿波踊りを奉納しています。第2代藩主の墓標前にある広場を中心に行われ、近隣の人たちも踊りに加わったりして徳島の夏が始まります!